「採用動画が流行っているけど、本当に効果あるの?」と、採用動画が気になっている反面その効果に半信半疑な方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、動画製作のプロが採用動画のメリットと、効果を引き出すポイントを解説します。結論から言って、採用動画には大きな効果が期待できますので、ぜひ参考にしてみてください。

採用動画はなぜ効果があるのか?4つのメリットを解説

昨今の採用活動において、動画活用が広がっている理由は4つあります。

  • テキストの2倍記憶に残りやすい
  • Webを使って幅広くアピールできる
  • 採用マッチングの精度を高められる
  • 採用活動の質を均一化できる

これらが採用動画のメリットであり、効果があると言える根拠です。それでは各メリットを解説していきます。

テキストの2倍記憶に残りやすい

以下の図は、「ラーニング・ピラミッド」と呼ばれています。これはアメリカ国立訓練研究所が発表した調査結果に基づいて作成された、人の学習定着率を表すピラミッドです。

ラーニング・ピラミッドは学習定着率を表していますが、「記憶効率の良さ」と考えることもできます。そこで「読書」と「視聴覚」の差に着目してみると、視聴覚の学習定着率は読書の2倍あります。つまり、テキストよりも動画の方が「2倍記憶に残りやすい」ということです。

採用案内パンフレットや、社員インタビューを掲載したWebサイトを作るよりも、採用動画を作った方が応募者の記憶に2倍残りやすくなります。

Webを使って幅広くアピールできる

採用動画を掲載できるのはWebサイトの他、YouTubeやSNSなどもあります。昨今の応募者はWebサイトだけでなくさまざまなサービスを利用して情報収集を行なっているため、その行動範囲を幅広くカバーするのに動画は最適なコンテンツなのです。

採用マッチングの精度を高められる

テキストと画像のみで構成された採用ページは、応募者に語弊を与える可能性があります。とはいえ、情報を正確に伝えようとすると数百もの採用ページが必要になるでしょう。そこで、採用動画を活用するのが効果的です。

市場調査・コンサティングのForresterに所属するジェームズ・マッキービー博士によれば、1分間の動画には180万語もの情報量が詰まっているとされています。この圧倒的な情報量により、応募者に語弊を生ませず、短時間で正確な情報を伝えるためのコンテンツとして活用できます。

採用活動の質を均一化できる

一般的に、採用活動の成果は人事担当者のスキルや行動によるものと考えられています。そのため、人事異動の多い企業では採用活動の質を均一化することが難しく、毎年の採用活動は運任せな部分も多いでしょう。

そこで採用動画を積極的に取り入れると、採用活動の一部の質を均一化できます。採用動画は誰がいつどこで視聴しても一定なので、質がバラつくことがないためです。

採用動画の効果を引き出す3つのポイント

ここまでの解説で、採用活動の効果にはしっかりと根拠があることをご理解いただけたのではないでしょうか。続いて、その効果を最大限引き出すために大切な3つのポイントを解説します。

動画の目的と活用シーンを明確にする

何のための動画なのか?誰のための動画なのか?これを明確にすると、採用動画の制作方針が固まります。とくに重要なのは「誰にどのタイミングで届けたいか?」です。

一口に採用動画といってもさまざまな種類があり、それぞれに効果や活用シーンが異なります。ターゲットの行動に合わせて適切な動画を正しいタイミングで届けることで、採用動画の効果が高まります。

そこで、次のような応募者のジャーニーマップを作成してみましょう。

カスタマージャーニーマップの参考
出典:パラれる『戦略的な採用マーケティングとは?採用CX(候補者体験)から考える実践方法

ジャーニーマップで応募者の行動を整理すると、どのタイミングでどの採用動画を届けるのが最適かが判明します。

応募者ターゲットが求めている情報を考える

企業が伝えたい情報と、応募者が求めている情報は異なるケースがあります。優先すべきはやはり「応募者が求めている情報」です。その中に企業が伝えたい情報をうまく織り交ぜることが、良い採用動画の条件です。

そのためにも、応募者ターゲットの立場になって物事を考えてみましょう。こうして解説していると、「今や採用活動はビジネス営業と同じ考え方を持たなければいけないのだな」と改めて実感します。

事実、弊社カタチクリエイトが手掛けた採用動画の中でも、応募者視点で物事を考えているクライアント様はより高い効果を上げている傾向にあります。

一貫性の高い採用ブランディングを心がける

採用動画では「一貫性を崩さないこと」も大切です。動画のコンセプトやテイストがバラバラに作られてしまうと、応募者の心理に不安感を植え付ける可能性が高いからです。人は一貫性の高いものに安心する傾向があるため、採用動画は一貫性を崩さないブランディングを心がけましょう。

そのため、採用動画制作を一度依頼したら同じ制作会社に依頼する方が、一貫性を保ちやすくなります。その分、制作会社選びの重要性が増すので、こちらの記事(内部リンク)で制作会社の選び方について予習していきましょう。

採用動画の参考になる事例3選

最後に、採用動画の参考になる事例を3つご紹介します。いずれも弊社事例ではありませんが、YouTubeに掲載されている採用動画の中で参考になるものをジャンル別にピックアップしてみました。

【インタビュー】株式会社ライフアシスト

株式会社ライフアシストは中古住宅の販売・リノベシーション事業を展開している企業です。同社の採用動画はトップ営業マンに対するインタビュー形式で、2分50秒と比較的コンパクトにまとまっています。

「頑張り次第でいくらでも稼げる」という同社の魅力を伝えると共に、スピード感のあるBGMは応募者のモチベーションを上げてくれる作りになっています。

【イメージPR】株式会社テレビ新潟放送網

株式会社テレビ新潟放送網は地方局のTeNYテレビ新潟を運営しています。同社の採用動画は、局のアナウンサーや記者など、複数職員が登場するイメージPR形式の動画です。イメージPRは2分以内でコンパクトにまとめるのが基本であり、同社では1分40秒の中に仕事のやりがいなどの情報を詰めています。

また、オリジナルソングを起用しているため独自性が高く、ブランディング効果も発揮していそうです。

【ドキュメンタリー】株式会社群馬銀行

株式会社群馬銀行は前橋市に本店を置く地方銀行です。同社の採用動画は、入社3年目の社員の1日を追ったドキュメンタリー形式で作られています。ドキュメンタリー形式は淡々と進行する動画なので、応募者ターゲットの認知段階では高い効果を発揮しません。

一方、応募先の比較検討を行なっている段階では、仕事内容ややりがいなどを細かく訴求できるため、活用するタイミングによって高い効果を発揮します。

まとめ

採用動画には非常に高いポテンシャルがあります。しかし、そのポテンシャルを引き出せるかどうかは制作次第です。採用動画を制作する際は、この記事で解説したポイントを思い出しながら取り組んでいただければと思います。

カタチクリエイトでは規格構成段階からコミットし、効果の高い採用動画を目指しています。「採用動画は作りたいがどこに依頼すればいいかわからない」という方は、『とりあえず』90分の無料相談で採用動画に対するニーズをお聞かせください。

具体的なイメージがなくても、徹底したヒアリングから企業の思いをカタチにしていきます。